兼房では、仕事を通じて成長できる様々な環境が用意されており、多彩なキャリアを描くことができます。導入研修や階層別研修、職場での教育に力を入れており、充実した研修プログラムと職場での教育が、みなさんの成長を力強くサポートします。
丸鋸事業部 部長T.M.
1995年に入社し、研究開発部でキャリアをスタート。9年間の勤務を経て、海外子会社に赴任した。そこでユーザーと接したことが、その後の研究開発にも活きている。
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突然訪れた、
オランダへの赴任入社してから研究開発部で新商品開発に携わっていましたが、入社10年目にオランダにある海外子会社へ赴任することになりました。任務は新製品開発のための市場調査、試作品のユーザー試験などの研究開発部としての業務に加え、現地営業職やヨーロッパ各国の代理店と協力した販売拡大支援・技術的サポートでした。研究開発部門で地道に実験などを繰り返す開発業務から、海外の営業部門(販売子会社)へ。販売代理店やユーザーと直接仕事するという大きな変化がありました。メーカーの一員として、製品を売るということ、使っていただいている現場を実感できたのは大きな経験でした。また、ヨーロッパという大きな市場全体の大枠を理解できたことも、世界No.1メーカーを目指す上での財産になっています。
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課長として人財育成や
組織運営を任される入社15年目に、研究開発部で課長に任命され、本格的に部下の指導や組織の運営を経験しました。管理職になると、部門の方向性を決める役割も担います。中長期的な視点でどのような研究をしていくかの方向性を決めることも含め、様々な難しさを感じ、実際に上手くいかないことも多くありました。中長期的に考えること、部下との接し方、組織としてのパフォーマンス向上について、とても勉強した時期だったように思います。また、同時に大学の社会人博士課程に入学し、博士の学位取得に挑みました。会社の業務優先の中、結果的に6年間かけて学位取得。会社の業務と研究との両立で、つらいと感じる場面も少なくはない6年間でしたが、やり切ったことは誇りに思っています。
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事業全体をマネジメントする
事業部長という立場にオランダの海外子会社にいた時期を除いて、入社以来約25年間、研究開発に携わってきたのですが、部長職として丸鋸事業部へ異動することになりました。事業部は製造だけでなく、開発・業務・販売・生産子会社の管理など非常に業務の範囲が広く、3年目となった今でもわからないことがあります。管理する人数も10倍以上になり、大変ではあるものの、ある意味では毎日勉強で、とても新鮮です。モノづくりの本質的な部分である、「誰が・どのような設備で・どうやって加工して・どんな問題があるか」という中身について、ある程度理解できたことはメーカーで働く身にとって非常に勉強になったと感じています。世界の政治・経済・文化の影響を受けながら、世界4拠点でのモノづくりと競合他社とマーケットでしのぎを削る事業部門のダイナミズムを味わっています。
国内営業部 営業統括課 課長K.H.
就職氷河期と呼ばれた1995年に入社。営業職として将来を嘱望され、社内プロジェクトチームにも参加。中国現地法人の営業総責任者などを経て、現在は国内営業部の営業統括を担っている。
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入社8年目で、
社内の重要プロジェクトに参画中部支社に在籍していた入社8年目の時に、会社の未来について考えるための土台づくりとして社内にプロジェクトチームが発足しました。まさか私が選ばれるとは思っていなかったのですが、『経営品質向上プロジェクト』『未来プロジェクト』という二つに参加。当時は若手でしたが現在は事業部長や海外子会社社長などになっているメンバーが多様な部署から集まった中に、急に放り込まれたように思いました。ただ、誰もがキャリア・部署関係なくフラットに『兼房はどういう会社なのか』『兼房の本当の強みとは何なのか』などについてディスカッションしました。大局的な見地から兼房を見直す機会を得たことで、日常の担当職務を行うときにも、兼房のあるべき姿を念頭においた方針や、具体的な活動内容を立案することができるようになれたと感じています。
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国内だけでなく、
中国の営業支援も担当するように精密刃具事業部(当時の名称はカッター事業部)に在籍していた入社15年目からの2年間、AE(アプリケーションエンジニア)として、日本各地と中国で営業支援活動を行いました。具体的には、お客様を訪問し、課題解決に向けた設備診断を含めたご提案や刃物講習会、テクニカルフォーラム(再研磨事業者の技術交流会)でのプレゼンといった顧客接点拡大戦略の展開支援、新規のお客様からの受注獲得に向けた営業支援などを実施しました。中国大連市の日系企業には、毎月出張しての定期サポートも行いました。このようなAE訪問によるユーザーサポートを活用した戦略は、同業他社はもちろん、他業界でもみられない特色のあるもので、今後も兼房の強みとして、より広く展開すべきものであると考えています。
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中国で兼房ブランドを
広める営業責任者に入社20年を超えた時期に、兼房の中国現地法人に営業総責任者・副総経理(副社長)として赴任。中国における強みである『日本兼房ブランド』を維持しつつ、各製品の時流に合わせたマーケティングミックスの見直しを展開してきました。目まぐるしいスピードで変化する中国市場での営業戦略展開において、その流れにのまれることなく、確実に実績を積み重ね成長させてゆくため、性能、サービスによる差別化戦略は不変とする方針を打ち立てました。そして、中国市場の変化に対応した最適戦略を展開し、柔軟かつスピーディな見直しを適時実施してきました。これまでの個人単位、係単位といった段階を大きく超えた中国市場戦略統括責任者としてプレッシャーは大きかったですが、その分やりがいも大きく、成功した時の達成感はこれまで感じことが無いものでした。
経営管理部 財務課 課長A.S.
2001年に入社し、1年目から人財採用の企画を任される。育休後、気持ちが空回りした時期もあるが、周囲の支えにより復調。当時の自身の気持ちを忘れず、人のケアを徹底している。
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入社してすぐ、
経営に直結する採用を任される入社してすぐ人事課に配属され、任された仕事が人財採用でした。「まだ会社のことをわかっていないのに、どうやって会社のことをアピールしたらいいの?」と思ったことを覚えています。上司の口癖は「与えられた仕事をするのではなく、自分で企画・提案・実行しなさい」。採用される側としての意見を交えた企画を期待されたのだと思いますが、当時の自分は一生懸命に頭を悩ませていました。そして2年目になると、いきなり1年目の後輩とコンビを組んで、様々な学校を巡ることに。上司は、採用という重要な仕事を若手に任せてくれました。ただ、自分ではどうしようもならないこともあります。それを相談しようと思うと、いつもなぜか、声をかける前に声をかけてくれるのです。部下のことをしっかり見てくれている。そう思えた新人時代でした。
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育児休業から復帰して、
人を頼ってもいいと気がつく入社して5年目に産休育休を取得。退職するという考えはありませんでした。約1年の休暇を経て復帰。「育児も仕事もフルパワーで両立するぞ!」と意気込み十分に復帰しましたが、思うようには行きませんでした。子どもが体調を崩すこともあり、仕事に出ることができない日々。自分が決めたことだから絶対にやり遂げると、息抜きすることすら忘れていたような時期でした。苦しかったですが、そんな時同じように出産を経て復職された先輩方が話を聞いてくれ、自分の体験談も話してくれました。「頼っていいんだよ、お互い様なんだから。」と言っていただいたことで、心が軽くなりました。それまでは自分がどうすべきかを考えていましたが、この経験を通してチームで仕事を進めることで、みんながより大きな力を発揮できると気づきました。
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みんなが気持ちよく働ける
組織マネジメントを実践入社15年目になったころ係長に昇進。自分の仕事だけでなく、部署全体のことを考える立場になりました。産休育休を経てチームでの仕事に自信を持ってはいましたが、それはあくまで一員としての立場で、今度はチームを率いることになります。強烈なリーダーシップを発揮するタイプではなく、何をしていいかわからなかったときも、そのヒントをくれたのが周囲の仲間や上司でした。上場企業である兼房は、決算発表が必須です。その日付も決まっており、遅れることはできません。だからこそ、一つひとつの進捗管理を徹底し、遅れが出そうな部分については早くから対処しておくことで、トラブルを起こさずに進めることを心掛けています。そしてもう一つ。私がしてもらったように、課員の表情をきちんと見て、相談に乗るなど、気持ちよく仕事ができる環境づくりに力を入れています。
研修 & キャリア支援
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新入社員研修
入社後、2週間の全体研修を行い、会社の制度や製品・技術などについての基本的な知識を習得いただきます。この研修は全ての職種(技術・営業・事務・製造職)の新入社員が対象で、研修期間後に配属先が決まります。全体研修後には、実際のモノづくりについて知ってもらうため、工場実習を実施。製品についての勉強会なども実施され、工業用機械刃物について一からしっかりと学んでいただくことができます。
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目標管理シート
年度初めに、会社・各部課の方針・目標から個人目標を設定します。目標は、会社として何が必要なのか、何をやってほしいのか、また個人として何をやりたいのか、上司との面談を通して設定することができます。目標を設定することで、社員一人ひとりが当事者意識を持って日々の業務に取り組むことができ、目標を達成する過程を通して自己成長および組織の目標達成を実現します。年度末には、目標の達成度を評価するため、個人の成果が分かりやすい仕組みで評価されます。また、5~10年後、チャレンジしたい職務、職種、勤務地等の希望を表明する欄もあり、会社が一人ひとりのキャリアを考える際に参考情報として活用するなど、社員の思い描くキャリア実現を支援しています。